今夜お届けする星座は、冬の夜空の主役。
全天一の明るさを誇る、おおいぬ座の一等星・シリウスです。
燦然と輝くスターの風格ですが、実際のシリウスは日によって、大きく印象が変わる星でもあります。
シリウス(焼き焦がすもの)という名前を背負いながら、日々南の空の下の位置で瞬く、シリウスの魅力を一緒に探しに行きましょう。
※本記事には一部アフィリエイトリンクが含まれます。
冬空に降り注ぐ、シリウスの光
冬の空に浮かぶ無数の星々の中で、ひときわ鋭く、光を放つ星があります。
それが、全天一の明るさを誇るシリウスです。
• 場所:おおいぬ座にある星
• 距離:地球から約 8.6光年(とても近い)
• 明るさ:夜空で最も明るい恒星
• 特徴:実は「シリウスA(大きく明るい星)」と
「シリウスB(とても小さい白色矮星)」の連星
オリオン座のベテルギウス、こいぬ座のプロキオンとともに、「冬の大三角」を形づくる星としても親しまれています。

シリウスはどうして七色に見えるの?
シリウスをじっと観察していると七色に光って見えることがあります。
シリウスの光は宇宙では白色です。
でも、その光が地球に届くまでに、大気の厚いベールを通り抜けます。
その光の旅の途中で、揺らぎや屈折が生まれます。
これがシンチレーション。(星の瞬き)と呼ばれる現象です。
宇宙空間では、変わらず白く輝いている恒星が、
地球の空を隔てて見ると、赤、青、緑へと次々に表情を変える。
そんな七色の瞬きは、地球で見るシリウスの魅力のひとつだと思います。
宇宙船から見たシリウスは、きっと真っ白な強い光でまっすぐに輝いているはずです。
でも冬の寒い帰り道、白い息を吐きながらふと夜空を見上げた時、いろんな色できらめいているシリウスを見つけるとほっとします。
揺れる日があってもいいよ。
違う色を探したくなる日があってもいいよ。
そんなふうに、自分の心のゆらぎも自然と受け入れられるような気がします。
なぜシリウスは天高く登れない星なの?

シリウスは日本では天高く昇ることはできない。
そんな《宿命》を背負った星でもあります。
理由はとてもシンプルです。
星の高さは「赤道」によって決まるからです。
地球には
・地理としての赤道
・天球上に描かれる赤道「天の赤道」
という2つの赤道があります。
シリウスは、この天の赤道よりも南側に位置する恒星です。
そのため、
・南半球では高く昇り、頭上に輝く
・北半球では地平線近くの低い空にとどまる
という《見え方の違い》が生まれます。
日本は北半球にあります。
だから、どれほどシリウスが明るい星であっても、南の低い位置から離れることができないのです。
星がどこまで昇るかは、明るさでも、大きさでも、有名さでも決まりません。
観測地の緯度と星の赤緯
というただ一つの幾何学。
静かな宇宙の法則によって決められています。
南半球で見る、高い位置で堂々と輝くシリウスも素敵だと思います。
まさに一番星の輝きといった風格でしょう。
でも私は、日本で見るシリウスがとても好きです。
全天一の明るさという看板を背負って、南の夜空の低い位置で、大気のゆらぎを大きく受けながら七色に瞬いて、決められた軌道を夜ごと歩むシリウス。
その姿にお互いがんばろうね、なんて心の中で思わずエールを送りたくなるのです。
北半球から見るシリウスの輝き
先ほども少し触れましたが、日本で見るシリウスの条件はあまり良好とは言えません。
星が低い位置にあるほど、光は分厚い大気を通り抜けなければなりません。
その結果、光は減衰し弱まります。
色の揺れも瞬きも激しくなります。
それでもシリウスは全天で一番明るく輝く恒星であり続けます。
それこそが、この星のかっこいいところだと思うのです。
たとえ条件の悪い舞台に立たされても、なお主役を張り続ける星。
その圧倒的な存在感は、古来さまざまな文化で「特別な力をもつ星」として語られてきました。
物語の中で《シリウス》という名を持つキャラクターが、強さや気高さを象徴する存在として描かれることが多いのも納得です。
冷たい冬の空気のなか、南の低い空で瞬きながら、今日もシリウスは凛とした姿で私たちを見守っています。
参考文献:『1等星図鑑』藤井旭(誠文堂新光社)
参照サイト:Wikipedia「シリウス」「おおいぬ座」ほか関連項目
冬の星空をもっと楽しみたい方へ。
わたしが最近使っている星座盤はこちらです。
南の星座が見つけやすい仕様の星座盤でお気に入りです。
星座盤の楽しみ方の星空コラムはこちら
※この記事には一部アフィリエイトリンクが含まれます。
お嬢さまとルミリィの星語り ゲスト🐣ぴよ団長かたるん

今夜は星空サロンにルミリィの幼なじみ、《ギャラクシーぴよ団長・かたるん》が遊びに来ています。
窓の外では、冬の空気を揺らしながらシリウスがきらきらと七色に瞬いています。
みんなで少しだけ夜更かしして、その光を眺めながらお話ししています。

今日は風がちょっとだけ強いから、シリウスが《星のおしゃべり》みたいに瞬いて見えるの〜⭐️

ふふ……どんなことを話しているのかしら?
こんな日のシリウスは、揺れる気持ちも、小さなさみしさも抱えながら、それでも強く輝いているように見えるわ。

オレもシリウスって好きだしぃ!
ひとりでいっちばん光る感じちょっとわかるしぃ……
ほら、オレって団長だしぃ?
いろいろ背負ってんの!

……そうなのね。
かたるんもがんばってるのね。
でも、ひとりでがんばり過ぎなくてもいいのよ。
いつでもこのサロンに来て、羽を休めてちょうだいね。

そうなの〜!
シリウスが色を変えたり、ゆらめいたりするみたいに、いろんな日があっていいの〜⭐️
元気の出ない日も、がんばれない日もあっていいの〜。
そんなときは、ここで温かいお茶を飲みながらお話するの〜⭐️
ノアリスのお気に入り

最近、ノアリスのデスクに新しい仲間が加わりました。
近所のスーパーで偶然見つけた、「宇宙飛行士ライト」のガチャガチャ です。
宇宙や星モチーフのガチャはあまり多くないので、見つけるとつい回してしまうノアリス。
今回も迷わずガチャッと回してみました。
そして出てきたのは……
黒い宇宙服に身を包み、船外活動用ロープにふわりと繋がれた小さな宇宙飛行士。
電源につなぐと、顔の部分がピカーッ✨ とまぶしくライトアップ します。
すぐに気に入ってしまい、この子には 「ノワール隊員」 と名前をつけました。
いまはノアリスのデスクで、日々こっそり船外活動をしてくれています。
……もしかすると、作業をさぼっているノアリスのログを密かに記録しているかもしれませんね😆
🪐ひとつでも可愛いのに、並べると急に世界観が完成するタイプのライトです。
デスクやベッドサイドにちょこんと並べると、ちいさな宇宙が広がります。

次回予告 シリウスの伴星
次回は、シリウスのそばでひっそりと輝く伴星のお話です。
小さな白い星——シリウスBの世界へ。
夜空の奥にかくれた、静かな光の記憶をたどってみましょう。

本日の任務終了。
シリウスのきらめき、記録完了。
次の観測ポイントは、すぐそばで息をひそめる小さな伴星。
きっと静かでやさしい光だと思う。
また次の観測で会おうね、スターゲイザーさんたち。

