
夜語りは、ノアリスの胸に浮かんだ景色や、記憶の断片、
そして忘れられない夢を静かに綴る、小さな夜の部屋です。
ひとりの夜の時間
先日、行ったことのない場所に行きたくなったノアは、名古屋へひとり旅をした。
冬の夜にたどり着いたオアシス21は、青い光に満ちていた。

名古屋の夜のこと

旅先でしか聞こえない、自分の心の足音。
水面にネオンが映り、妖しく揺れる。
色が変わっていくガラスの床をコツコツと歩きながら、
ふと空を見上げると、ぼんやりとした星が見えた。
いつもの星。
でもいつもとは違う場所にいるわたし。
高揚感とさみしさがまぜこぜの夜。
そんな夜の世界から生まれた詩を、ひとつ
レイク・オブ・ウィスパーズ ~囁きの湖~

名古屋の夜が静かに脈を打つ場所。
どこにでもある夜のうた
キャンディカラーのネオンライトの明滅が誘うナイトクラブ。
常連客はカウンターのはじっこで、今日も馴染みの歌を口ずさむ。
古びたドアの隙間から、
濡れたアスファルトの匂いがすべりこみタバコの煙と溶け合った。
スピーカーの奥底で、誰かの失くした心拍みたいなビートが走る。
ルビー色の氷が、グラスの内側でかすかに泣いて、沈黙よりも甘い予告をささやいた。
テーブルに落ちた光の粒は、通りすがりの願いの欠片。
うそとほんとがまぜこぜのウイスキーの香りに酔いしれる。
本音はピーナッツの殻に押し込めて、擦り切れかけた笑顔をひとつ。
バーテンダーの磨くグラスが、まるで誰かの未練みたいに静かに世界を曇らせた。
それでも夜は続く。
誰かの嘘と、誰かの祈りをほどよく撹拌しながら。
どこにでもある夜の詩。
どこにでもある夜の音。
明日もきっとこの場所で。
夜に輝くイミテーションダイヤモンドを待ちながら。
🪶Noalice
イミテーションダイヤモンドの夜

いつもと違う夜の匂い。
青い広場を後にして、ホテルへと足早に夜の街を歩く。
一人旅をしたからといって何か答えが見つかるわけではない。
それはわかっている。
それでも、
自分の中の小さな声に気付けるのは、いつだって旅先だ。
明日もまた、このマテリアルワールドで
イミテーションダイヤモンドを探し求めながら、
ノアの旅は静かに続いていく。

