夜語り|第2夜「どこにでもある夜のうた」

星空のような青い日記帳にタイトル夜語り、第二夜どこにでもある夜のうたと描かれたイラスト。 夜語り
星空のような青い日記帳と羽ペン、深海色のインク瓶のイラスト

夜語りは、ノアリスの胸に浮かんだ景色や、記憶の断片、
そして忘れられない夢を静かに綴る、小さな夜の部屋です。

ひとりの夜の時間

先日、行ったことのない場所に行きたくなったノアは、名古屋へひとり旅をした。
冬の夜にたどり着いたオアシス21は、青い光に満ちていた。

名古屋・オアシス21の屋上構造物が青くライトアップされ、夜空に浮かぶように見える写真。
名古屋の夜に浮かぶ、青い光の船

名古屋の夜のこと

名古屋オアシス21のガラス床が青く輝き、その上に立つ人物の足元が写っている写真。
青い光に染まる床を一歩ずつ。
旅先でしか聞こえない、自分の心の足音。

水面にネオンが映り、妖しく揺れる。

色が変わっていくガラスの床をコツコツと歩きながら、

ふと空を見上げると、ぼんやりとした星が見えた。

いつもの星。

でもいつもとは違う場所にいるわたし。

高揚感とさみしさがまぜこぜの夜。

そんな夜の世界から生まれた詩を、ひとつ

レイク・オブ・ウィスパーズ ~囁きの湖~

オアシス21の水面に青と赤のネオンが反射し、波紋が揺れている夜景の写真。
水面に溶けるネオンの色。
名古屋の夜が静かに脈を打つ場所。

どこにでもある夜のうた

キャンディカラーのネオンライトの明滅が誘うナイトクラブ。
常連客はカウンターのはじっこで、今日も馴染みの歌を口ずさむ。

古びたドアの隙間から、
濡れたアスファルトの匂いがすべりこみタバコの煙と溶け合った。

スピーカーの奥底で、誰かの失くした心拍みたいなビートが走る。
ルビー色の氷が、グラスの内側でかすかに泣いて、沈黙よりも甘い予告をささやいた。

テーブルに落ちた光の粒は、通りすがりの願いの欠片。
うそとほんとがまぜこぜのウイスキーの香りに酔いしれる。

本音はピーナッツの殻に押し込めて、擦り切れかけた笑顔をひとつ。
バーテンダーの磨くグラスが、まるで誰かの未練みたいに静かに世界を曇らせた。

それでも夜は続く。
誰かの嘘と、誰かの祈りをほどよく撹拌しながら。

どこにでもある夜の詩。
どこにでもある夜の音。

明日もきっとこの場所で。

夜に輝くイミテーションダイヤモンドを待ちながら。

🪶Noalice

イミテーションダイヤモンドの夜

名古屋の夜空に星がいくつか輝き、ビルの屋根や電波塔がシルエットのように写っている写真。
知らない街で見上げた、いつもの星。
いつもと違う夜の匂い。

青い広場を後にして、ホテルへと足早に夜の街を歩く。

一人旅をしたからといって何か答えが見つかるわけではない。

それはわかっている。

それでも、

自分の中の小さな声に気付けるのは、いつだって旅先だ。

明日もまた、このマテリアルワールドで

イミテーションダイヤモンドを探し求めながら、

ノアの旅は静かに続いていく。

管理人
ノアリス

HSP気質の私、ノアが綴る「Noalice」の世界。
ルミリィやお嬢さま、かたるんといったオリジナルキャラクターたちと共に、空や星を見上げる物語をお届けします。
繊細な感受性にそっと寄り添う、小さな光になりますように。

— HSPのための癒しと物語の創作者 —
ノアリス(活動名)/ノア(著作権保持者)

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