彗星とは?なぜ光る?どこから来る?仕組みをやさしく解説

星空コラム第10回 彗星はなぜ光るの?どこからやってくるの?やさしくわかる彗星のお話 タイトルアイキャッチ 星空コラム

夜空に長い尾を引いて現れる、彗星。

その形状からほうき星とも呼ばれています。

ある日突然見つかり、夜空の主役になることもある、神秘的な存在です。

大きな流れ星のような印象があるかもしれませんが、実はまったく違う天体です。

彗星は何日も、何週間も夜空に居続けます。
まるで「いま、通りかかっています」と書き置きを残していくみたいで、ロマンを感じませんか?

彗星は、どこからやってくるのか?どうして光るのか?

今夜の星空コラムは、彗星の魅力をお届けします。

夜明け前の空を背景に、木々のシルエットが見え、空の上部に白く輝く尾を引いたネオワイズ彗星が写っている写真。Credit: NASA/Bill Dunford​​​​​​​​​​​​​​​​
2020年7月、ユタ州上空に現れたネオワイズ彗星
Credit: NASA/Bill Dunford

彗星ってそもそも何者?

彗星の正体は、氷と砂ぼこりの塊。

夜空に大きく尾をたなびかせる美しい姿とはうらはらに《汚れた雪だるま》に例えられる天体です。

直径は数kmくらいのものが多く、宇宙のスケールで考えると、けっこう小さな存在です。

彗星はなんで光るの?

彗星はふだん暗い氷のかたまりですが、太陽に近づくと一気に姿が変わります。

その理由は、光り方の役割が違うパーツがあるからです。。

彗星の本体。

氷と岩のかたまりで、ふだんはただの暗い物体です。
太陽から遠い場所ではほとんど光りません。

コマ

太陽に近づくと、核の氷が蒸発してガスと塵が広がります。

核のまわりにぼんやりした雲ができて、太陽の光を反射したりガスが発光したりすることで、彗星が「ぼんやり明るく見える」原因になります。

ダストテール(塵の尾)

コマから出た細かい塵が広がったもの。

太陽の光を反射して白っぽく輝き、ゆるくカーブするのが特徴です。
ふわっとした尾の正体はこれです。

イオンテール(ガスの尾)

ガスが太陽風に流されてできる尾。

太陽の紫外線で電気を帯びて発光し、青っぽくまっすぐ伸びます。
シュッと伸びるあの尾の正体です。

彗星の構造をかわいいイラストで解説した図。核(コア)・コマ(ふわふわ)・イオンテール(まっすぐ)・ダストテール(カーブ)がラベル付きで描かれている
彗星の構造。核・コマ・イオンテール・ダストテールのそれぞれの役割。


コマや塵が太陽の光を反射して輝くのがメインですが、ガスが青く発光することで、彗星はあんなにも華やかな夜空の主役になるのです。

しっぽは、いつも太陽の反対側

彗星が太陽のまわりを楕円軌道で公転するイラスト。近づくときHELLO・離れるときBYEの吹き出しがあり、どの位置でもしっぽが太陽と逆方向に伸びていることが示されている
どの位置でも、しっぽはいつも太陽の反対側に伸びています

面白いのが、彗星のしっぽは進行方向とは関係なく、太陽と逆方向に伸びるということです。

その理由は、太陽風に塵やガスが吹き飛ばされるからです。

だから、太陽から遠ざかるときは、しっぽが「前」になるんです。

後ろ向きで走っているみたいで、ちょっと不思議な姿ですね。

ルミリィ
ルミリィ

ここが彗星ちゃんのおもしろいところなの〜⭐️
彗星は前に進んでるのに、しっぽは後ろじゃなくて太陽と反対に伸びるの〜!
太陽の風にふわーって押されてるから、そうなるんだよ〜

彗星はどこからやってくるの?

彗星のふるさとは、主に2つあると考えられています。

オールトの雲

オールトの雲は、太陽系のいちばん外側にあると考えられている、
ふわっと広がった氷のかたまりの集まりのような場所です。
(※まだ直接観測はされていませんが、彗星の動きからその存在が予想されています)

太陽からの距離は数千〜10万天文単位。
1天文単位は地球と太陽の平均距離(約1億5000万km)なので、飛行機で進むと約19年かかる距離です。
オールトの雲まではその何万倍も……想像するだけで気が遠くなりますね😇

太陽系をやさしく包む大きな殻のように球体状に広がっていて、ある日そこにある小さなかけらが何かのきっかけで動き出し、彗星の長い旅路が始まります。

オールトの雲出身の彗星は基本的にかなり長周期で、人生で一度見られたらとても特別な体験です💫

カイパーベルト

海王星の外側に広がるリング状の領域で、オールトの雲よりずっと近い場所にあります。

冥王星・エリス・ハウメア・マケマケといった準惑星たちがいる場所でもあります。

氷や岩の小さな天体が集まっていて、ここからも彗星がやってきます。
短周期の彗星の多くはこのカイパーベルト周辺出身と考えられています。

オールトの雲とカイパーベルトをかわいいイラストで比較した図解。オールトの雲は太陽系を球状に包む天体群、カイパーベルトは海王星の外側のリング状の領域として描かれている。
彗星の2つのふるさと。左がオールトの雲、右がカイパーベルト

彗星はどうして戻ってくるの?

最も有名な彗星のひとつ「ハレー彗星」の名前を聞いたことがある方は多いと思います。

ハレー彗星の公転周期は約76年。

前回は1986年頃に観測されているので、次回は2061年頃です。
人生で1度は見られる可能性がある彗星の1つですね。

でも、なぜそんなに長い時間をかけて戻ってくるのでしょう?

楕円軌道で進む彗星

二度と戻らない軌道で進む彗星もありますが、太陽のまわりを大きな楕円の軌道で回っている彗星は、決まった周期で戻ってきます。

太陽の重力が彗星をしっかり引きつけているため、宇宙のかなたへまっすぐ飛び去るのではなく、ぐるっと回ってまた戻ってくるのです。

遠くへ行くときはゆっくり、太陽に近づくときは速く動きながら、長い時間をかけて同じ道をたどります。
だから私たちは、何十年かに一度、同じ彗星と再会できるのです。

遠くからやってきた彗星もこうして太陽の重力に引かれて軌道を描いていることを知ると、太陽系に連なる天体であることを実感しますね。

彗星の最後はどうなるの?

太陽の強い光を浴びながら、ガスと塵の尾を引いて飛ぶ彗星のイメージ画像
太陽に近づくたびに少しずつ削られていく彗星

彗星は、永遠に同じ姿でいられるわけではありません。

太陽に近づくたびに、氷やガスが少しずつ削られていき、
長い時間をかけて、少しずつ小さくなっていきます。

やがてすべてを放出しきってしまうと、
尾を引くことのない、ただの岩のかたまりのような姿になることもあります。

強い重力の影響でバラバラに砕けてしまったり、他の惑星に衝突したり、太陽に近づきすぎて消えてしまうこともあります。

けれどその一方で、彗星が旅の途中で残していった小さなかけらたちは、
宇宙に静かに広がり続けています。

お嬢さまとルミリィとかたるんの星語り

夜空に彗星が輝く窓辺で、お嬢さま・ルミリィ・かたるんが並んで空を見上げているイラスト
サロンの夜空に彗星が現れた夜、お嬢さまとルミリィとかたるんの星語り

サロンから見える夜空に、長い尾を引く彗星が現れました。

お嬢さま
お嬢さま

彗星ってまるで流れ星が止まっているみたいで不思議だわ。

ルミリィ
ルミリィ

不思議な気持ちになるのわかるの〜⭐️
とっても遠いところを飛んでるから止まってるふうに見えるの〜!

かたるん
かたるん

なんかオレって彗星に似てると思うんだしぃ!!
どこにいても目立つし、オレのしっぽにみんな着いて行きたくなるんだしぃ?

ルミリィ
ルミリィ

かたるんは、よくこのサロンに遊びに来るから3日周期彗星なの〜⭐️

かたるん
かたるん

なんだしぃ!なんかありがたみない彗星みたいだしぃ…

お嬢さま
お嬢さま

ふふふ。
ねえ、何十年後に彗星が戻ってくる日も、みんなでここで一緒に見る約束をしましょう?

ルミリィ
ルミリィ

もちろんなの〜⭐️とっても楽しみなの〜

かたるん
かたるん

いいぜ。その頃もオレがいっちばん目立ってるんだしぃ!!

次回予告 彗星からのプレゼント

最後までお読みいただきありがとうございます。

実は彗星の通り道には、すてきなプレゼントが散りばめられているんです。

私たちの大好きな、夜空に願いをかける流星の秘密。

次回の星空コラムは流星群をテーマにお届けします。

ルミリィ
ルミリィ

スターゲイザーさん、次回は流れ星のお話なの〜⭐️
またここで会えたらうれしいの〜⭐️

管理人
ノアリス

HSP気質の私、ノアが綴る「Noalice」の世界。
ルミリィやお嬢さま、かたるんといったオリジナルキャラクターたちと共に、空や星を見上げる物語と、やさしいライフスタイルの提案を、お届けします。
繊細な感受性に寄り添う、小さな光になりますように。

— HSPのための癒しと物語の創作者 —
ノアリス(活動名)/ノア(著作権保持者)

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